企業や商品の周年動画では、これまでの歩みとともに、受け継いできた想いや、これから目指す姿を伝えることが大切です。
一方で、「昔の写真や映像が少ない」「事業が幅広く、何を伝えるか絞れない」「商品の機能紹介だけでは広告色が強くなる」といった悩みもあります。
パラパラ漫画は、記録映像が残っていない過去や、まだ実現していない未来を描ける表現方法です。この記事では、アトムストーリーが制作した商品の周年1事例と、企業の周年2事例を紹介し、伝える内容を考えるヒントを整理します。
周年動画にパラパラ漫画が適している場面
パラパラ漫画は、写真や映像が残っていない創業期の出来事、開発者の想い、未来の姿などを、物語として伝えたい場合に検討できる手法です。
- 企業の周年:会社の歴史や、事業に共通する姿勢を伝えたいとき
- 商品の周年:開発の背景や、使う人との関わりを伝えたいとき
ただし、設備の形状や商品の質感など、実物を正確に見せることが重要な場合は、実写や図解を組み合わせる方法もあります。何を伝えたいかに合わせて表現を選びます。
事例1:シャープ株式会社|製品30周年を、開発者の想いと家族の物語で伝える
商品の周年/穴なし槽洗濯機
シャープの製品周年動画では、広告色を抑えながら、穴なし槽洗濯機が30年間愛されてきたロングセラー商品であることを知ってもらいたい、というご要望がありました。
そこで、商品の機能を並べる構成ではなく、開発者の想いと、その想いを知る家族の気持ちを描くストーリーを制作しました。父と娘の回想シーンが互いにつながる構成も、脚本上の工夫です。
企画のヒント:商品の周年を伝える際は、発売年や機能の変化に加えて、開発の背景や使う人との関わりを企画の軸にする方法があります。広告色を抑えつつ商品の歴史を伝えたい場合の参考になる事例です。
事例2:フジパングループ本社株式会社|幅広い事業と100年の歴史を伝える
企業の周年/創業100周年
フジパングループ本社は、2022年5月に創業100周年を迎えました。
パンの製造・販売に加え、食材を届ける物流や、コンビニエンスストア向けの食品など、幅広い事業を展開しています。この事例では、事業領域と会社の歴史を分かりやすく表現したいというご依頼を受け、動画を制作しました。
企画のヒント:事業が多岐にわたる企業では、それぞれの事業を紹介するだけでなく、全体をどのような流れで見せるかが企画の論点になります。視聴者に何を覚えてほしいかを決めることで、紹介する内容を整理しやすくなります。
事例3:東洋ライス株式会社|技術の歩みから未来への期待につなげる
企業の周年/創業60周年
東洋ライスは、2021年に創業60周年を迎えました。
この事例では、60年間に積み上げてきた独自技術の歴史を表現し、今後の技術進化や発展に期待を持ってもらえる動画を目指して制作しました。
企画のヒント:周年動画は、過去を振り返るとともに、これからの方向性を伝える機会にもなります。技術や事業の変化を紹介する場合は、「何が変わったか」に加え、「その変化で何を実現したかったか」を整理することが企画の手掛かりになります。
周年動画を企画する前に整理したい3つのこと
1.誰に見てもらう動画か
社員、取引先、顧客では、会社や商品について知っていることや関心が異なります。まず主な視聴者を決め、その人に伝える必要のある内容を整理します。
2.見た後に何を感じ、理解してほしいか
「歴史を知ってほしい」「仕事への誇りを感じてほしい」「商品開発の背景を知ってほしい」など、動画の目的を言葉にします。目的が明確になると、取り上げる出来事やエピソードも選びやすくなります。
3.どこで、いつ使うか
周年式典での上映、社内での共有、WebサイトやSNSでの公開など、活用場所を整理します。公開時期から逆算し、資料の収集や関係者への確認に必要な時間も見込んでおきます。
ヒアリングから脚本・絵コンテ・編集へ進む工程は、パラパラ漫画の制作の流れで紹介しています。依頼範囲を検討する際は、制作費用が変わる要因と会社選びの考え方もご覧ください。
周年動画の構想段階からご相談ください
会社や商品の歴史をすべて盛り込むよりも、伝えたい相手とメッセージを整理することが企画の出発点です。
アトムストーリーでは、ヒアリングを通じて企業の背景や大切にしていることを整理し、パラパラ漫画のストーリーを企画します。
「資料はあるが動画の軸が決まらない」「昔の映像が少ない」「広告色を抑えて商品の歩みを伝えたい」といった段階でもご相談いただけます。周年の時期、届けたい相手、活用場所、現在のお悩みをお聞かせください。
制作・解説:株式会社アトムストーリー


